UR賃貸の審査は厳しい?単身・世帯別の収入基準と必要書類
UR賃貸の審査で確認される条件
UR賃貸では、公表されている収入基準や入居資格をもとに審査が行われます。保証人・保証会社は不要ですが、収入の金額だけで入居が決まるわけではありません。
まずは、希望する家賃と入居人数に合った収入基準を確認しましょう。たとえば家賃8万円なら、必要な平均月収は単身で25万円、世帯で32万円です。すべての家賃帯に「家賃の4倍」が当てはまるわけではありません。
収入が足りない場合には、貯蓄基準や家賃等の一時払い制度もあります。使える制度を確認してから、収入や貯蓄を証明する書類を準備すると進めやすくなります。
単身と世帯の収入基準
URが確認するのは、原則として過去1年間の平均月収です。将来も継続すると認められる収入のうち、課税対象で証明できるものが対象になります。基準額は単身・世帯と家賃によって変わります。
- 単身:家賃62,500円未満は家賃の4倍、62,500円以上20万円未満は25万円、20万円以上は40万円。
- 世帯:家賃82,500円未満は家賃の4倍、82,500円以上20万円未満は33万円、20万円以上は40万円。
家賃別の必要月収と年収早見表
金額の単位は万円です。家賃は月額、単身・世帯の欄は月収とカッコ内に年収の目安を示します。月収は記載額以上が基準で、年収は基準月収を12倍して計算しています。
| 家賃 | 単身 | 世帯 |
|---|---|---|
| 4 | 16 (192) | 16 (192) |
| 5 | 20 (240) | 20 (240) |
| 6 | 24 (288) | 24 (288) |
| 7 | 25 (300) | 28 (336) |
| 8 | 25 (300) | 32 (384) |
| 9 | 25 (300) | 33 (396) |
| 10 | 25 (300) | 33 (396) |
| 12 | 25 (300) | 33 (396) |
| 15 | 25 (300) | 33 (396) |
| 20 | 40 (480) | 40 (480) |
申込み基準を満たすことと、無理なく払える家賃は別です。共益費や生活費も含めて毎月の負担を考えてください。
給与と事業所得の数え方
給与収入は、手取りではなく税引前の額面で計算します。賞与を含めた年間収入を12で割るため、月給だけでは基準に届かなくても、ボーナスを含めると満たす場合があります。
たとえば月給23万円に年間60万円のボーナスがある場合、平均月収は「(23万円×12+60万円)÷12=28万円」です。家賃7万円なら、単身・世帯どちらの収入基準も満たします。
フリーランス・自営業の方は、売上から必要経費を差し引いた所得で確認します。年金も収入の対象です。それぞれの証明書類は、後の「申込みに必要な書類」で紹介します。
収入が基準に届かないときに使える制度
貯蓄基準
本人の貯蓄額が家賃の100倍以上あれば、収入基準に代えて申し込めます。家賃6万円なら600万円、8万円なら800万円、10万円なら1,000万円が基準です。
家賃等の一時払い制度
一定期間の家賃と共益費をまとめて支払う制度です。利用する場合は収入要件を問われず、収入証明書も不要になります。
賃貸借契約とは別に、一時払いの契約が必要です。支払う期間・金額や対象条件を確かめてから選んでください。
収入合算などの特例
本人の平均月収が基準月収の半分以上ある場合は、同居する親族の収入を合算できます。たとえば家賃8万円の世帯なら基準は32万円です。本人20万円、配偶者15万円であれば、本人が半分の16万円を超え、合計も基準を満たします。
本人の収入と貯蓄がそれぞれの基準の半分以上ある場合に使える特例もあります。別居する親族から家賃の不足分を補給してもらう制度や、高齢者・学生等を対象とする特例もあるため、状況に合う条件はUR公式の申込み資格で確認してください。
これらは収入要件に関する制度です。申込者の年齢・国籍等の条件、自分で住むこと、同居者との関係など、その他の入居資格も満たす必要があります。本人や同居人にURへの未払い金がある場合は申込みできません。過去の契約違反等によって断られる場合もあります。
申込みに必要な書類と準備するタイミング
収入の種類によって必要書類が異なります。会社員・契約社員・派遣社員・アルバイトなど、給与を受け取っている方は給与の欄を確認してください。
| 申込方法 | 主な証明書類 |
|---|---|
| 給与 | 前年分の源泉徴収票に加え、本年度の課税証明書または住民税決定通知書 |
| 採用後 1年未満 | 源泉徴収票に代わるUR指定の収入証明書と、社員証などの写し。税資料など、ほかに必要な書類も窓口で確認 |
| 自営業 | 前年分の納税証明書「その2」(所得金額の証明用) |
| 年金 | 年金証書、最新の年金振込通知書など、受給額を証明する書類 |
| 貯蓄基準 | 金融機関が発行した円預金の残高証明書。発行後7日以内のもの |
| 一時払い | 収入証明書は不要。本人確認や入居者に関する書類は必要 |
このほか、住民票や本人確認書類などを用意します。住民票は発行後3か月以内の原本で、続柄が記載され、マイナンバーが記載されていないものが必要です。入居者や申込方法によって追加書類があるため、UR公式の必要書類をもとに準備してください。
手持ちの収入証明書や住民票を先に確認し、有効期間の短い残高証明書は提出予定日が決まってから取得すると、取り直しを防げます。
申込みから入居までの流れ
UR公式で案内されている流れは、仮申込み、内覧、本申込み、契約、入居の順です。
- 空室一覧や公式サイトで希望の部屋を探し、仮申込みをする。
- 部屋を内覧し、間取りや設備、周辺環境を確認する。
- 必要書類を提出して本申込みを行い、入居資格の確認を受ける。
- 契約手続きと必要な費用の支払いを済ませる。
- 鍵を受け取り、入居する。
公式の案内では、必要書類の提出は仮申込みの翌日から1週間以内です。物件によって手続きが異なるため、仮申込みの際に提出期限と日程を確認してください。
審査結果が出る日、契約日、入居開始日はそれぞれ窓口で確認しましょう。引っ越しを急ぐ場合は、希望する入居日を最初に伝えると、書類の準備や内覧の日程を相談しやすくなります。
よくある質問
Q. 無職や求職中でも申し込めますか
収入がなくても、貯蓄基準や家賃等の一時払い制度を利用して申し込めます。まずは希望する家賃の100倍の貯蓄があるか、または一時払いに必要な費用を用意できるか確認してください。
Q. 転職直後やフリーランスだと不利ですか
採用後1年未満の方や自営業の方にも、収入を証明する書類が用意されています。転職直後はUR指定の収入証明書、自営業は納税証明書「その2」などを使います。開業直後などで前年分の所得を証明できない場合は、貯蓄基準や一時払いを含めて窓口で相談してください。
Q. 学生でも申し込めますか
大学・高等専門学校・専修学校に在学する満18歳以上の方には、収入基準の特例があります。本人の収入や貯蓄が足りなくても、扶養等親族の収入・貯蓄や家賃支払いの確約などの条件を満たせば申し込めます。親族がすでにURに住んでいる場合は必要額が異なるため、窓口で確認してください。
Q. 生活保護を受給している場合は
住宅扶助の上限額だけで申込みの可否は決まりません。希望する住宅の家賃や契約時の費用を伝え、URの窓口とケースワーカーの両方に相談してください。
Q. 民間賃貸の審査に落ちていても申し込めますか
URでは保証人・保証会社を利用せず、URの申込み資格に沿って審査されます。民間賃貸の審査結果だけで判断せず、収入や貯蓄、必要書類を確認しましょう。
Q. 審査に落ちたら再申込みできますか
収入基準に届かなかった場合は、家賃の低い物件や別の制度を検討できます。書類に不備があった場合は、必要な書類をそろえたうえで再申込みできるか窓口に確認してください。
希望する家賃の基準額と使える制度が分かったら、必要書類を確認しながら物件を探してみてください。
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2026年10月9日に確認した公式情報をもとにしています。