【2026年最新】UR賃貸とは?入居条件・費用・メリットとデメリットを公式情報で解説
UR賃貸住宅は、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)が管理する賃貸住宅です。全国に約70万戸あります。礼金、仲介手数料、更新料はかからず、保証人も不要です。契約は1年ごとに自動で更新され(定期借家契約を除く)、更新の手続きもありません。
空室のほとんどは、抽選なしの先着順です。その代わり、申込者本人に家賃に応じた収入(または貯蓄)が求められます。
UR賃貸住宅の成り立ち
UR都市機構の前身は、1955年に設立された日本住宅公団です。その後、1981年に住宅・都市整備公団、1999年に都市基盤整備公団となりました。今の独立行政法人都市再生機構は、2004年7月1日の設立です。UR賃貸住宅が「公団住宅」とも呼ばれるのは、この経緯によります。
「UR」は、都市再生機構の英語名 Urban Renaissance Agency の略です。
公営住宅との違い
都営・県営・市営などの公営住宅は、地方自治体が整備する住宅です。住宅に困っている人や、所得が基準内の人を対象にしています。入居には所得の上限があり、抽選などの手続きを経て入居します。
UR賃貸住宅は中堅所得者・勤労者向けの住宅で、所得の上限ではなく下限(基準月収額)があります。家賃は、近隣の似たタイプの民間賃貸住宅に準じた市場家賃とすることが法律で定められています。単身でも申し込めます。
民間賃貸との違い
| 項目 | UR賃貸住宅 | 民間賃貸住宅 |
|---|---|---|
| 礼金 | なし | 物件による |
| 仲介手数料 | なし | 仲介会社を通すとかかる |
| 更新料 | なし | 契約による |
| 契約の更新 | 1年ごとの自動更新 | 契約による |
| 保証人 | 不要 | 契約による |
| 敷金 | 月額家賃の2か月分 | 物件による |
| 申込みの順番 | ほとんどが先着順 | 物件による |
| 入居の条件 | 収入または貯蓄の基準 | 貸主・保証会社の審査 |
申込みはURの店舗で直接受け付けるので、仲介手数料はかかりません。「UR賃貸住宅取扱店」の不動産会社から紹介を受けた場合も、仲介手数料は不要です。手数料を取って申込みを代行する業者は、UR都市機構とは関係がありません。
入居条件
申し込めるのは、次の5つの条件をすべて満たす人です。
- 申込者本人の平均月収額が基準月収額以上ある
- 日本国籍、またはURが定める資格を持つ外国籍で、継続して自ら住むための住宅が必要
- 単身者、または同居する(同居しようとする)親族がいる
- 同居する世帯全員が、URが定める入居開始可能日から1か月以内に入居でき、物件内で円満な共同生活を営める
- 同居する世帯全員が暴力団員などではない
UR都市機構に未払い金がある人は申し込めません。過去にURの住宅で家賃の滞納や近隣迷惑行為などの契約違反があった人も、申込みや契約を断られることがあります。
収入基準
平均月収額は、今後も続くと認められる収入の過去1年間の合計を12で割った額です。給与のほか、事業所得や年金なども含みます。課税の対象で、証明できる収入に限られます。
基準月収額は、単身か世帯かで変わります。単身で申し込む場合は次のとおりです。
| 家賃額 | 基準月収額 |
|---|---|
| 62,500円未満 | 家賃の4倍 |
| 62,500円以上20万円未満 | 25万円 |
| 20万円以上 | 40万円 |
世帯で申し込む場合は次のとおりです。
| 家賃額 | 基準月収額 |
|---|---|
| 82,500円未満 | 家賃の4倍 |
| 82,500円以上20万円未満 | 33万円 |
| 20万円以上 | 40万円 |
たとえば家賃7万円の部屋なら、単身は25万円、世帯は28万円(家賃の4倍)が基準です。一定の家賃を超えると、基準は「家賃の4倍」ではなく固定額になります。
収入が基準に届かない場合
次のどれかを使えば、収入の条件に代えられます。
- 家賃等の一時払い制度: 1年から10年の間で1年単位の期間を選び、その期間の家賃と共益費を前払いします。収入の条件は問われず、URが定める割引率で家賃等が割り引かれます。
- 貯蓄基準制度: 申込者本人の預貯金が月額家賃の100倍以上あれば申し込めます。家賃6万円なら600万円です。
- 収入基準の特例: 本人の月収が基準の2分の1以上あれば、同居親族の収入と合算したり、親族や勤務先から家賃の不足分の補給を受けたりして申し込めます。本人の貯蓄が基準の2分の1以上ある場合にも、合算などの特例があります。60歳以上の人、一定の障がいのある人、父子・母子世帯、18歳以上の学生は、扶養する親族の収入や貯蓄が基準を満たせば申し込める場合があります。
基準と必要書類の詳しい組み合わせは、UR賃貸の審査記事にまとめています。
外国籍の人
契約の内容を十分に理解できる人で、永住者、特別永住者、中長期在留者などに当たる人が申し込めます。
入居時の費用
入居時に払うのは、敷金(月額家賃の2か月分)と、入居開始可能日から月末までの日割り家賃・日割り共益費です。家賃7万円なら、敷金は14万円です。キャンペーン期間中は、敷金の負担が軽くなることもあります。
入居時に火災保険料、鍵交換費用、クリーニング費用は受け取らないと、URは案内しています。退去時には、部屋の状況によって鍵交換費用やクリーニング費用を払う場合があります。
敷金と日割り分は、契約日までにURが発行する払込票で金融機関から支払います。入居後の家賃と共益費は口座振替で、クレジットカード払いはできません。
家賃別の目安や民間賃貸との差額は、UR賃貸の初期費用の記事で試算しています。
申込みから入居までの流れ
- 部屋探し: UR賃貸住宅のWebサイトや店舗で空室を探します。
- 仮申込: URの店舗で申し込みます。物件ページに「ネットで仮申込」ボタンがある物件は、インターネットでも申し込めます。電話では申し込めません。
- 内覧: 仮申込のあとに内覧できます。内覧は原則1回です。補修が終わっている住宅なら、申込み前でも下見できます。
- 本申込(書類の提出): 仮申込の翌日から1週間以内に、必要書類をURの店舗に出します。
- 契約: 仮申込の翌日から10日以内に契約します。
- 入居: 契約で決めた入居開始可能日以降に鍵を受け取ります。家賃は入居開始可能日から発生します。
物件によって流れや期間が異なる場合があります。
主な必要書類
本申込で出す書類は次の3つです。
- 入居申込書(URの店舗で記入)
- 住民票の写し(世帯全員分。続柄の記載があり、マイナンバーの記載がない、3か月以内に取得したもの)
- 収入を証明する書類
収入の書類は、収入の種類で変わります。
| 収入の種類 | 主な書類 |
|---|---|
| 給与 | 前年分の源泉徴収票と、本年度の課税証明書または住民税決定通知書 |
| 個人事業 | 前年分の納税証明書(その2) |
| 年金 | 公的年金証書または年金振込通知書など |
| 貯蓄基準を使う | 発行後7日以内の残高証明書 |
一時払い制度を使う場合は、収入を証明する書類は要りません。契約時には実印と、3か月以内に取得した印鑑証明書が必要です。ただし、契約する本人が来店して写真付きの本人確認書類を見せ、そのコピーを出す場合は、印鑑証明書などは不要です。
UR賃貸のメリット
費用と手続きの負担が少ない
礼金、仲介手数料、更新料がかからず、保証人も要りません。契約は自動で更新されるため、住み続けるあいだ更新の費用も手続きも発生しません。
原状回復の負担区分が明確
入居時に、URが負担する内容と借主が負担する内容が案内されます。退去時、通常の使用による損耗の復旧費用はURが負担します。敷金は、URの基準で査定したうえで、契約解除日から原則30日以内に精算後の額が返されます。
UR内での住み替えがしやすい
URの住宅からURの住宅へ引っ越すときは、修理費などを差し引いた敷金を新しい住まいの敷金に引き継げます。今より低いか同じ家賃の部屋へ移る場合は、収入を確認する書類を省略できます。名義人が同じであることなどの条件があります。
家賃が下がる制度がある
条件に合うと家賃が抑えられる制度もあります。35歳以下の人向けの「U35割」、子育て世帯向けの「すくすく割」、子育て世帯や結婚5年以内の世帯向けの「子育て割」、親族の近くに住む世帯向けの「近居割」などです。
U35割とすくすく割は、3年の定期借家契約です。定期借家契約は、1年ごとの自動更新の対象になりません。制度は重ねて使えない場合があり、対象の物件や条件も制度ごとに違うため、UR公式の制度一覧で確認してください。
このほか、家賃の支払いでPontaポイントがたまる「URでPonta」もあります。建物はほとんどが鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造で、URは耐震診断や耐震改修も進めています。
UR賃貸のデメリットと注意点
収入か貯蓄の基準がある
保証人は要りませんが、収入または貯蓄が基準を満たしている必要があります。基準に届かない場合は、一時払い制度や特例を使えるかを確かめることになります。
人気の部屋は早く埋まる
ほとんどの部屋は先着順です。条件の合う部屋を見つけても、ほかの人が先に申し込めば借りられません。新築物件など一部は抽選です。URの公式FAQは、空室情報をWebサイトか店舗で確認するよう案内しています。
家賃が安いとは限らない
家賃は、近隣の民間賃貸住宅に準じた市場家賃です。礼金や更新料はかかりませんが、月々の家賃が周辺より必ず安いわけではありません。
建物と設備は物件ごとに差が大きい
築年数のたった物件もあります。URは、間取りを洋室中心に変えたり、キッチンや浴室などの設備を改良したりした住戸も用意しています。同じ団地でも住戸によって設備が違うので、内覧で確かめてください。
ペットや改装に制限がある
ペット共生住宅以外の一般のUR賃貸住宅では、小鳥と魚類以外の動物は飼えません。
壁や床に手を加えたい場合は、DIYができる住宅シリーズ「UR-DIY」があります。DIY住宅では、原状回復義務が免除されます。ただし、申込み時に渡される「DIY住宅の手引き」の範囲を超えた施工や、DIY承諾書に記載のない工事は原状回復が必要です。
UR賃貸が向いている人と向いていない人
向いている人
- 礼金や仲介手数料をかけずに引っ越したい人
- 保証人を頼める人がいない人
- 同じ部屋に長く住む予定の人
- 収入か貯蓄が基準を満たしている人、または一時払い制度を使える人
向いていない人
- 家賃の安さを最優先にしていて、市場家賃より低い家賃を探している人
- 一般のUR賃貸住宅で犬や猫を飼いたい人
- クレジットカードで家賃を払いたい人
- 空室を確かめる時間を取れず、人気の団地だけを狙っている人
よくある質問
契約の更新
1年ごとに自動で更新されます。更新の手続きも更新料も要りません。U35割やすくすく割などの定期借家契約は、この自動更新の対象外です。
フリーランスや自営業の申込み
フリーランスや自営業でも申し込めます。収入の証明には前年分の納税証明書(その2)を使います。基準月収額に届かない場合は、貯蓄基準制度や一時払い制度を検討してください。
就職前で収入がない場合
UR指定様式の収入証明書と、雇用関係を証明する書類を出せば申し込めます。一時払い制度を使う場合は、収入の条件は問われません。
学生だけで借りる場合
学生だけでも申し込める場合があります。対象は、大学・専門学校などに在学する18歳以上の学生です。本人が収入の基準を満たさなくても、扶養する親族が一定の条件を満たせば申し込めます。
法人契約
法人も契約できます。ほとんどの物件で、社宅として先着順に申し込めます。社宅として使う場合はインターネットからは申し込めないため、法人向けの窓口に問い合わせます。
空室が出たときの連絡
URの公式FAQでは、空室情報は随時更新しているため、UR賃貸住宅のWebサイトか店舗で確認するよう案内しています。当サイトの空室一覧でも、団地ごとの空室数を確認できます。空室を待つときの考え方は、UR賃貸の空室待ちの記事にまとめています。
UR賃貸の空室を探す
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全国のUR賃貸住宅の空室情報を定期的に収集・整理。都道府県・間取り・家賃帯で絞り込んで検索できます。空室の出現・消滅履歴や埋まるスピードも一目でわかります。
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2026年10月13日に確認しました。制度や条件は変わることがあるため、申し込む前にUR公式サイトで最新の内容を確認してください。